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似顔絵のススメ
似顔絵には人をワクワクさせる
魔法の魅力があります!
マスコミで活躍中! イラストレーター中村剛・似顔絵のススメ
子どもの頃、クラスに1人はいた人気者。勉強やスポーツが得意なわけでもない彼の周りには常に人の輪が出来ていました。そう、彼は教室の似顔絵師。先生や友人を面白おかしく描いては周りの人たちを楽しませていたのです。昔から似顔絵には人を楽しませる魔法のような魅力がありました。
2002年8月、教室の似顔絵師だった彼は見て楽しむだけではない「使える似顔絵」をキーワードに似顔絵倶楽部を立ち上げました。似顔絵の持つ「人をワクワクさせる力」はきっとビジネスの場でも十分に力を発揮出来るに違いないと考えたのです。
現在、似顔絵はビジネスの場に置いて確固たる地位を築きつつあります。配ることが楽しくなる「似顔絵名刺」。ダイレクトメールやチラシなど似顔絵を掲載することにより温もりや親近感を伝えることが出来る「様々な似顔絵広告」。ブログやツイッター、フェィスブックなどのインターネットソーシャルネットワークでセルフブランディングを確立することだって出来る「似顔絵アイコン」。また、イベント会場では似顔絵師によるライブ描きなどで、来場のお客様方を大いに沸かせています。
人が顔に対して興味を失わない限り、似顔絵のワクワク魔法は決して消えることはありませんし、景気が悪くなれば悪くなるほど、工夫を凝らした出会いやビジネスが必要となってきます。私たち似顔絵倶楽部は似顔絵を通してみなさまにワクワク魔法をかけ続けて参ります。それが少しでもみなさまのお役に立てるのなら、それ以上の幸せなことはありません!
似顔絵倶楽部 中村 剛
暗記向き!? 漫画勉強法 所さんの目がテン実験 第1031回(2010年4月24日)
2010年春、漫画の『ワンピース』57巻が日本の出版史上1位の発行部数を突破し、歴史が塗り替えられました! 街行く人に好きな漫画を尋ねると、皆さんそれぞれ愛する作品への熱い思いを語ってくれました。そこで今週は、漫画の愛される理由を科学で徹底解明します!
漫画に長年つきまとう不吉な噂、「漫画ばっかり読むとバカになる……」この噂は本当なのでしょうか? そこで実験です! ロシアが舞台の小説「カラマーゾフの兄弟」を漫画化した原本と、この漫画の吹き出しや解説に当たる部分を全て書き出し、文章に起こしたものを用意し、実験内容を知らないサラリーマン6人を2チームに分け、Aチームには漫画、Bチームには文章を読んでもらいます。開始から45分経過し、全員読み終わったところで、突然、物語の内容を問うペーパーテストを行います! 問題は、話のあらすじや登場人物の名前など読んだことをしっかり覚えていれば誰でも答えられる20問。漫画と文章、どちらがより内容を記憶できているのでしょうか?
15分のテスト終了後、採点してみると、1位と2位は、16点をとった文章チームの2名で、平均点でも漫画チームの敗北でした。やはり噂は本当だったのでしょうか?
そこでさらに追跡実験です! 3日後に別の実験を行うと伝え、6人を再招集。そして、また不意打ちテストを行うと発表! 問題は前回とは違う20問。2回目のテストを採点してみると……なんと今度は漫画チームが1位2位を独占し、平均点でも圧勝! なぜ大逆転が起きたのでしょう? 脳科学の専門家に聞くと、漫画は画と文を一緒に読むため、特に右脳が活発に働き、より記憶に残ると考えられるそうです。文学作品の本来の鑑賞方法とは異なりますが、漫画の方が内容の長期記憶という点では優れているのです。最近では、この特性を活かして漫画で描かれた相対性理論などの学習本も数多く発売されています。
漫画は文章と共に画のイメージを一緒に読むため、長い間記憶に残りやすい。漫画を読むとバカになるというのはウソだった!
では、漫画のようなイメージがあると覚えやすいなら、より鮮明な写真の方がもっと覚えられるのでは? ということで、写真と漫画どちらがより記憶に残るのか実験で確かめます。用意したのは、目がテンスタッフ2人の顔写真と、良く似た顔の漫画パネル。そして、集まってもらった6人を写真刑事と漫画刑事の3人ずつに分け、それぞれ写真と漫画で10秒間顔を覚えて、表参道を歩くスタッフを探してもらいます。スタッフを見つけ、声を掛け正解なら、手錠で逮捕します。刑事たちにはどこを見ているのかわかるように目線カメラを装着します。すると……女性スタッフが一般人にまぎれ、携帯を見ながら徐々に写真刑事に近付きますが、完全に視界に入っているのに、本人とは判別できずスルーしてしまいました。しかし、2人目の男性スタッフは、至近距離で顔を確認し、見事逮捕。ところが、その後、写真刑事は2人目も3人目も、スタッフ2人を判別できず、6人中1人しか逮捕できないという結果に終わりました。続いては漫画刑事の挑戦です。すると、漫画の似顔絵しか見ていないにもかかわらず、漫画刑事は3人とも見事に2人ずつ逮捕するというパーフェクトな成績だったのです! 写真と漫画、一体何が違うのでしょう?そこで漫画の表現を研究している先生に伺うと、 写真は情報量が多すぎるので記憶に残りにくい一方、漫画では余計な情報を排除し、メガネやホクロ、髪型、ヒゲなどの特徴を絞って強調することで、より記憶に残りやすくなるそうです。
顔写真よりも、漫画の似顔絵の方が、特徴が強調されて描かれているので記憶に残りやすいのだ!
このような漫画のデフォルメはキャラクターだけではなく、ストーリーを印象づけるための役割も果たしています。そこでこんな実験!漫画のひとコマに『父さんが帰ってくる!』というセリフをつけ、主人公の気持ちになって道行く人に読んでもらい、その感情が「うれしい」、「こわい」のどちらに近いか選んでもらいます。すると、20人中14人という、ほとんどの人がうれしさを噛み締めている台詞だと感じたようです。そこで今度は、全く同じ画・同じ台詞のまま、ある部分をちょっとだけ加工して読んでもらいます。すると、なんと20人中16人がこわいという感情だと判断したのです。実は、この2枚、吹き出しの形が違っているだけ。小さな違いでも印象がガラリと変わってしまうんですね。
さらに漫画には、それ以外にも登場人物の感情やスト−リーを強調するための記号がたくさんあります。例えば普通の人物の絵に『汗』の記号をつけると、なんだか焦っているように見え、『斜線』を入れると落ち込んだように見えます。実は、私たちは漫画を読む時は、無意識の内に、このようなストーリーを強調する記号も一緒に読み取っているのです。
記憶呼び起こす似顔絵、難事件相次ぎ解決
……科学捜査時代に
2008/03/18 読売新聞より
DNA鑑定など科学捜査が脚光を浴びる中、伝統的な似顔絵を使った捜査手法が犯人の割り出しに威力を発揮している。
「似顔絵捜査員」の育成に力を入れる警視庁では昨年、59枚の似顔絵が犯人の検挙に結び付き、中でも青梅署は難航していた事件を立て続けに解決した。
顔の特徴が強調される似顔絵は、モンタージュや防犯ビデオの映像よりも、目撃者の記憶を呼び起こす効果が高いという。
「あっ、この人知ってる」。昨年5月中旬、東京・青梅市の病院事務室でスケッチブックに向かっていた青梅署の志水勉警部補(52)は、事務員の声に鉛筆を動かす手を止めた。
病院では2月以降、病室での現金盗難が16件続いていた。約1か月の張り込みでも手掛かりがなく、患者から寄せられた不審者の目撃証言をもとに、志水警部補が似顔絵を描き上げた。
「さっき病棟にいた」という事務員の話から、志水警部補は廊下を歩いていた男(44)を発見、容疑を認めたため窃盗容疑で逮捕した。顔の輪郭や短く刈り込まれた髪形は似顔絵とそっくりだった。
子供のころから、絵が得意だった志水警部補は2000年9月、警視庁でスタートした似顔絵捜査員制度の発足と同時に捜査員に選ばれた。今も宿直勤務の時などに同僚を練習台に腕を磨いている。
昨年6月中旬には、スーパーに張り出された似顔絵で、幼児を狙ったわいせつ事件の容疑者逮捕にこぎ着けたほか、8月下旬にも、別の似顔絵捜査員の絵から、わいせつ事件の容疑者が特定された。「大切なのは絵の技術ではなく、被害者との接し方。事件直後のおびえた被害者から、思い出したくない犯人の特徴を聞き出さなければならないから」。志水警部補は、似顔絵捜査員の心構えをそう語っている。
モンタージュなどの写真は、見慣れた角度から写っていない限り、誰だか気づきにくいとされるが、似顔絵の場合、顔の一部の特徴をとらえていれば、見た人はピンと来るという。
同庁鑑識課によると、昨年1年間に捜査員が描いた似顔絵は、5年前から約5割増え、1248枚に上った。捜査員も発足時の約6倍の185人を数え、各署に1人以上が指定されている。同課では、作成した似顔絵をデータベース化し、捜査に生かしている。